当院治療紹介

通常の放射線療法対象疾患

脳神経腫瘍、頭頚部癌、呼吸器系悪性腫瘍、乳癌、消化器癌、泌尿器系腫瘍、婦人科系腫瘍、悪性リンパ腫、骨転移など

定位放射線療法の放射線療法対象疾患

頭部:転移性脳腫瘍、聴神経腫瘍、脳動静脈奇形 体幹部:肺、肝臓、前立腺、脊髄動静脈奇形

体幹部定位放射線治療は、肺、肝臓等に限局した3−4cm程度の腫瘍に対しておこなっています。2015年度より呼吸移動を考慮した4次元CT画像を用いた治療を開始しております。また、限局した脊椎骨転移に対して、全身状態が良好で治癒が期待できる場合は脊髄を避けた定位放射線治療をおこなっています。過去に近傍に放射線照射をおこなった場合の再照射も適応になる場合があります。

IMRT

放射線を照射する腫瘍によっては、その腫瘍の近くに副作用の発生し易い臓器がある場合があります。その際、この方法を用いることで、放射線を照射したい腫瘍だけに多くの放射線を照射することが出来ます。当院ではこの方法の中でも強度変調回転照射(Volumetric Modulated Arc Therapy: VMAT)という方法を用いておりより正確に標的に合わせた治療ができます。また放射線治療にかかる時間が大幅に短縮し患者様の負担が減ります。前立腺癌のIMRTでは金マーカーを前立腺に配置することで、精度の高い放射線治療をおこなっています。

前立腺に対する超寡分割体幹部定位放射線治療臨床試験について

当院では臨床試験として、早期の前立腺癌に対して超寡分割体幹部定位放射線治療をおこなっています。「超寡分割」とは照射回数が少ないという意味です。通常の放射線治療では40回ほどおこないますが、本治療では5回程度ですみます。また、「体幹部定位放射線治療」とは、前立腺に対して、ピンポイントに照射をおこなう治療です。体幹部定位放射線治療は肺腫瘍や肝腫瘍で治療効果が認められており、普及しつつあります。国内でも保険適応として承認されています。欧米では前立腺癌に対しても体幹部定位放射線治療が行われており、その有効性、安全性が報告されています。最近、前立腺癌に対しても保険適用の承認が得られました。
本治療は5回程度で終了するため、患者さんの通院の負担が大幅に解消されます。したがって、今後、ますます重要な治療方法となっていくと考えられます。

頭部定位放射線治療

ガンマナイフやサイバーナイフと同様の治療です。1回から数回の治療で精度よく多方向から放射線を照射することによりピンポイントに放射線を照射します。ExacTracを用いて患者さんの位置を正確に合わせ、放射線を照射しています。